06-4708-8120

Columnsコラム

「特区民泊が止まるから今がチャンス」に乗った人の落とし穴

目次

    ――“最後のチャンス”は、本当にチャンスだったのか

    ここ数か月、大阪で民泊を始めた人の多くが、

    こんな言葉を一度は聞いています。

    「特区民泊が止まるから、今が最後のチャンスですよ」

    この言葉に背中を押され、

    • 物件を急いで契約し

    • 高い家賃を飲み

    • 初期投資をかけ

    • 「後発が来なくなるなら有利だ」と考えた

    そういう人は、決して少数派ではありません。

    しかし今、現場で起きているのは――

    チャンスどころか、過去最高レベルの競争環境

    という、まったく別の現実です。

    「止まる=減る」と思った瞬間に、ズレが始まる

    多くの人が誤解したポイントはここです。

    特区民泊が止まる

    = 民泊の数が減る

    = 今いる人が勝つ

    この三段論法。

    残念ながら、現実はこうです。

    止まったのは“新規受付”であって、

    物件数は止まっていない。

    むしろ、

    • 受付停止前の駆け込み

    • 法人参入

    • 運営会社の大量展開

    によって、

    大阪の民泊物件数は、過去最高水準まで増えた

    というのが実態です。

    駆け込み参入が生んだ「見えない地獄」

    受付停止が話題になると、

    市場では必ずこうなります。

    • 「今しかない」

    • 「早く押さえた者勝ち」

    • 「迷ってる暇はない」

    この空気の中で起きたのが、

    ● 立地を妥協した参入

    • 難波から遠い

    • 交通が弱い

    • 観光導線が悪い

    ● 家賃を飲まされた契約

    • 民泊だから高くても回る

    • USJが近い

    • インバウンドは戻る

    ● 競合分析なしのスタート

    • 周辺に何件あるか知らない

    • 価格帯を見ていない

    • 同タイプが乱立している

    「今がチャンス」という言葉は、

    冷静な判断力を一番奪う

    競争率は“止まるどころか跳ね上がっている”

    現場で起きていることを、はっきり言います。

    • 同じエリア

    • 同じ広さ

    • 同じ価格帯

    • 同じ設備

    ほぼ見分けがつかない民泊が大量に存在している。

    結果どうなるか。

    • 価格競争

    • クーポン合戦

    • レビュー消耗戦

    そして最後に残るのは、

    家賃が高い物件ほど先に詰む

    という、いつもの結末です。

    「後発が来ない=安定」は幻想

    もう一つ、よくある誤解があります。

    「もう新規は増えないから、

    今いる人は安泰」

    実際には、

    • 既存物件の入れ替わり

    • M&A

    • 法人による集約

    が進み、

    “プロ化した競合”が残る

    構造になっています。

    つまり、

    ライバルが減るのではなく、

    弱い人が落ちて、強い人が残る

    これが、今の大阪民泊です。

    「チャンスだった」のは誰か?

    冷静に振り返ると、

    本当にチャンスだったのは――

    • すでに複数物件を運営していた人

    • 家賃交渉ができた人

    • 立地を妥協しなかった人

    • 数字で撤退判断ができる人

    であって、

    初めて民泊をやる人にとっては、

    むしろ“難易度が跳ね上がった局面”

    だったと言えます。


    今、苦しいのはあなたの判断ミスだけではない

    ここは強調したいところです。

    今、

    • 予約が思ったより入らない

    • 価格を下げないと埋まらない

    • 1月2月が怖い

    そう感じているなら、

    それは個人の努力不足ではありません。

    市場全体が、

    「参入しやすい」から

    「生き残りが難しい」フェーズに移行した

    だけです。

    結論:「今がチャンス」は、誰のための言葉だったのか

    最後に、少し意地悪な問いを置きます。

    「今がチャンスですよ」と言ったのは、誰だったのか?

    • 物件を貸したい人

    • 仲介手数料を取りたい人

    • 初期費用を回収したい人

    その言葉は、

    あなたが儲かる前提で言われたものだったのか

    一度、立ち止まって考えてみてください。

    もし今、

    • このまま続けるべきか

    • 立て直せるのか

    • 切り上げるべきか

    迷っているなら、

    その判断を“一人で抱える必要はありません”。

    このコラムについて

    本コラムは、民泊運営歴10年・宅地建物取引士資格を持つ管理部長・柳瀬が、実務経験をもとに執筆しています。

    OTA(Airbnb・Booking.com 等)の実運用、価格調整・稼働率改善、住民・ゲスト・管理組合とのトラブル対応、行政対応・是正指導、うまくいかなかった運営や撤退判断まで――現場責任者として経験してきた民泊運営のリアルを踏まえた内容です。

    本コラムでは、きれいな成功談や理想論だけのノウハウではなく、

    **「実際に現場で何が起きるのか」「どこでつまずきやすいのか」「判断を誤りやすいポイントはどこか」**を、実務目線でお伝えしています。

    コラムを読んで

    「今の運営、このままで大丈夫なのか」

    「一度、第三者の意見を聞いてみたい」

    「これから民泊・貸別荘を始めたいが、何から考えるべきか分からない」

    と感じた方は、運営相談・新規相談だけでもお気軽にお問い合わせください。

    現状整理から方向性の確認まで、実務経験をもとにお話しさせていただきます。

    Our Experts

    この知識を、
    実際のヴィラ・民泊事業として
    扱う専門家がいます。

    PROGRESS WORKSは、
    不動産・事業スキーム設計・
    ヴィラ開発・データ戦略・OTA・
    運営まで、
    専門領域ごとに
    専門家が分担する体制です。

    藤堂 司

    藤堂 司

    Strategy / Data / OTA

    柳瀬 絵里香

    柳瀬 絵里香

    Real Estate / Business Design / Operations

    平田 智哉

    平田 智哉

    Acquisition / Development

    Meet Our Experts

    Brand Story

    PROGRESS WORKSが、
    なぜこの事業をつくり、
    何を大切にしているのか。

    Brand Storyを読む

    この記事の背景には、
    10年分の現場があります。

    民泊とともに10年以上。
    物件を見て、事業を考えて、
    空間をつくり、運営しながら
    数字と向き合ってきました。

    ここで書いていることは、
    その積み重ねの中から
    出てきたものです。

    About Progress Works PROGRESS WORKSとは、どんな会社なのか。

    Property List

    こんなヴィラ・民泊不動産があったら、
    教えてください。

    沖縄・淡路島・白浜・高島・御殿場など、
    「こんな条件のヴィラ・民泊不動産があれば検討したい」
    というご希望をお聞かせください。
    まだ具体的な購入予定がなくても構いません。
    ご希望の条件に合う案件が見つかった場合に、個別にご連絡します。

    Contact

    LET'S TALK
    ABOUT YOUR VILLA.

    VILLA BUSINESSについて、
    まずはご相談ください。

    お問い合わせはこちら

    06-4708-8120 受付時間 9:30〜21:00(年中無休)

    ご相談はこちら