民泊業界で本の出版営業が多い理由とは?民泊専門家ビジネスの実態

なぜ「民泊の本を書きませんか?」という営業がこんなに多いのか
その裏にある、ちょっと笑えない業界事情
最近、民泊をやっている会社や運営者のもとに、
やたらと増えている営業があります。
それが――
「民泊の本を書きませんか?」
というもの。
実は弊社にも、
これまで何度もこの手の営業が来ています。
しかも、内容はだいたい同じ。
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「業界の第一人者として」
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「これからの民泊を語る一冊を」
-
「ブランディングにもなります」
……正直、最初は
「またか(笑)」という感想です。
なぜ今、こんなに“本の営業”が多いのか?
理由はシンプルです。
民泊業界は「肩書き」が売りやすいから
民泊業界は、
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歴史が浅い
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正解が一つではない
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実務の差が外から見えにくい
という特徴があります。
だからこそ、
「本を出している=専門家っぽい」
という構図が、
非常に作りやすい業界なのです。
本を書いた=実務ができる、ではない
ここが一番の落とし穴です。
民泊の本の多くは、
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制度の解説
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表面的な成功例
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「こうすればうまくいく」という話
が中心。
ですが現場では、
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予約が急に落ちたときどうするか
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住民トラブルが起きたときの対応
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行政から連絡が来たときの動き
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赤字が続いたときの撤退判断
こういった泥臭い判断が、
日常的に求められます。
正直に言うと、
これ、本に書けないことの方が多い
のです。
なぜ出版社側は営業をかけてくるのか
これも理由ははっきりしています。
「民泊」は売りやすいテーマだから
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投資
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不動産
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副業
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インバウンド
これらのキーワードを全部含む「民泊」は、
書店的にも・ネット的にも非常に使いやすいテーマ。
しかも、
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専門的そう
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夢がありそう
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でも難しすぎない
という、
**“ちょうどいいビジネスネタ”**なのです。
実は「本を書かせたい」のではなく「名前を使いたい」
多くのケースで、
本の中身よりも
著者の肩書き・名前・実績
が重要視されています。
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「◯◯年の実績」
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「◯◯施設運営」
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「業界歴◯年」
こうした要素が揃っていると、
営業としては声をかけやすい。
だから、
実務の深さより
“それっぽさ”が重視される
という逆転現象が起きます。
なぜ本を書く人が増えると「業界が荒れる」のか
本を書くこと自体は悪いことではありません。
問題は、
本を出した瞬間に
「専門家」を名乗れる空気
ができてしまうこと。
結果として、
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実務経験が浅い
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現場を離れている
-
失敗を経験していない
人の言葉が、
過剰に信じられてしまう。
これが、
民泊業界が混乱しやすい理由の一つです。
本よりも大事なことがある
民泊運営で本当に大事なのは、
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日々のオペレーション
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スタッフとの共有
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トラブルの積み重ね
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判断ミスからの学び
つまり、
現場にどれだけ時間を使っているか
です。
正直な話、
本を書く時間があるなら
現場を1件でも良くした方がいい
そう思う運営者は、
決して少なくありません。
「本を書いていない=弱い」ではない
むしろ現場では、
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SNSをやっていない
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本も出していない
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表に出てこない
けれど、
運営が安定している会社
が、
一番強かったりします。
なぜなら、
時間を“発信”ではなく
“運営そのもの”に使っているから
です。
結論:本が多い業界ほど、読む側が試される
「民泊の本を書きませんか?」
という営業が多いのは、
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業界が伸びている
-
参入者が多い
-
肩書きビジネスが成立しやすい
この3つが揃っているから。
だからこそ、
読む側・相談する側は、
「何を書いているか」より
「その人は今も現場にいるか」
を見る必要があります。
最後に
弊社にも、
こうした営業は何度も来ています(笑)。
ですが私たちは、
本を書くことより
目の前の運営を良くすること
を優先してきました。
民泊業界は、
まだまだ発展途上です。
だからこそ、
派手な肩書きより
地味な実務
それを信じて、
これからも現場に向き合っていきます。
もしこのコラムを読んで
「この人たちは現場にいるな」
「一度、話を聞いてみたい」
そう思っていただけたなら、
運営相談だけでもお気軽にご連絡ください。
本よりも、
今起きている現実の話をお伝えします。
