Columnsコラム

淡路島の貸別荘運営で運営会社変更の相談が増えている理由 ~サウナだけでは勝てなくなった時代~

目次

    淡路島で運営会社を変更したいオーナーが増えている理由 ~「サウナを作れば儲かる」と言われた時代の終わり~

    最近、淡路島のオーナー様から運営相談をいただく機会が増えています。

    その中でも増えているのが、

    「運営会社を変更したいんです」

    という相談です。

    実はこれ、淡路島に限った話ではありません。

    白浜でもあります。

    高島でもあります。

    御殿場でもあります。

    でもなぜか最近、淡路島の相談は特に多い気がします。

    そして話を聞いていると、だいたい同じところに行き着きます。

    「思ってたんと違う。」

    です。

    関西人なら一度は聞いたことがあるあの言葉です。

    数年前の淡路島は夢があった

    少し前の淡路島は、本当に勢いがありました。

    海が見える土地を買う。

    おしゃれな貸別荘を建てる。

    BBQ設備を付ける。

    Instagram映えする写真を撮る。

    すると予約が入る。

    もちろん簡単ではありませんが、今よりずっと追い風が吹いていました。

    ところが現在。

    予約サイトを開くと、

    サウナ。

    サウナ。

    サウナ。

    ジャグジー。

    サウナ。

    プール。

    サウナ。

    たまにサウナ。

    という状況です。

    冗談ではなく、本当にサウナだらけです。

    私たちも競合施設を調査することがありますが、

    「ここにもサウナか・・・」

    「またサウナか・・・」

    「え、ここにも?」

    となります。

    最近では、

    「サウナが無い施設の方が珍しいのでは?」

    と思うレベルです。

    サウナは作った。でも運営は誰がするの?

    ここからが本題です。

    オーナー様が何千万円もかけて施設を作ります。

    立派なサウナ。

    おしゃれなテラス。

    高級家具。

    絶景。

    完璧です。

    しかし宿泊施設は完成した瞬間がスタートです。

    むしろここからが本番です。

    ゲストから夜中に連絡が来ます。

    「Wi-Fiが繋がりません」

    「テレビが映りません」

    「サウナの電源が入りません」

    「虫がいました」

    「鍵が開きません」

    「BBQコンロが分かりません」

    そして夏になると、

    「エアコンが効きません」

    が追加されます。

    ここで初めてオーナー様は気付きます。

    サウナを作る人はいたけど、運営する人の話をあまり聞いていなかった。

    ということに。

    実際にあった相談

    以前、あるオーナー様から相談を受けました。

    「レビューが最近悪いんです」

    内容を見てみると、

    ・虫がいた

    ・エアコンが弱い

    ・Wi-Fiが遅い

    ・清掃が甘い

    という内容。

    正直、宿泊施設ならどこでも起こり得ます。

    問題はそこではありません。

    オーナー様に聞きました。

    「報告は来ていましたか?」

    すると、

    「レビューで初めて知りました」

    とのこと。

    私はその時、

    レビューより怖いのはレビューを知らないことだと思いました。

    虫は駆除できます。

    Wi-Fiは交換できます。

    エアコンも修理できます。

    でも、

    問題が起きていることを誰も共有してくれない。

    これは改善のしようがありません。

    運営会社選びで一番危険な言葉

    個人的に危険だと思う言葉があります。

    それは、

    「全部お任せください」

    です。

    もちろんお任せはできます。

    ただ本当に大事なのは、

    何をしてくれるのか。

    何を報告してくれるのか。

    どこまで見ているのか。

    です。

    以前こんな話がありました。

    オーナー様が施設へ久しぶりに行ったそうです。

    すると、

    リモコンの電池が切れている。

    照明が切れている。

    椅子が壊れている。

    壁紙が剥がれている。

    でも運営会社から報告は無かった。

    その時に言われた言葉が印象的でした。

    「私、自分の施設なのに初めて知りました。」

    笑い話のようですが、オーナー様は全然笑えません。

    淡路島だから地元会社が有利?

    これもよく聞かれます。

    「淡路島なら淡路島の会社の方が良いですよね?」

    半分正解で半分不正解です。

    なぜなら、

    近いことと運営が上手いことは別だからです。

    極端な話。

    車で10分の場所に事務所があっても、

    電話に出ない会社なら意味がありません。

    一方で、

    大阪にいても、

    清掃会社

    設備会社

    駆けつけ体制

    報告体制

    が整っていれば問題なく運営できます。

    私たちも地方施設を運営していますが、

    距離で困ることより、

    情報共有不足で困ることの方が100倍多いです。

    最近のオーナー様は売上よりも不安を相談してくる

    これが面白いところです。

    昔は、

    「もっと売上を上げたい」

    という相談が中心でした。

    最近は違います。

    「ちゃんと運営されているか不安です」

    という相談が増えています。

    これは市場が成熟してきた証拠だと思います。

    宿は建てた。

    予約も入る。

    でも、

    レビュー返信は?

    設備管理は?

    清掃品質は?

    クレーム対応は?

    という部分が気になり始める。

    そして気付くのです。

    宿泊施設は不動産ではなく、

    ほぼサービス業だということに。

    まとめ

    淡路島で運営会社変更の相談が増えている理由は、実は売上ではありません。

    サウナがあっても。

    ジャグジーがあっても。

    絶景でも。

    運営が雑ならレビューは下がります。

    逆に派手な設備がなくても、

    清掃が丁寧で、

    対応が早くて、

    情報共有がしっかりしていれば、

    長く愛される施設になります。

    私たちも様々な地域の施設運営に携わっていますが、結局最後は設備ではなく運営だと感じています。

    淡路島でこれから貸別荘や民泊を始めたい方。

    今の運営会社に少し違和感がある方。

    担当者が何人変わったか数えるのをやめた方。

    レビューを見るのが怖くなってきた方。

    そんな方は一度ご相談ください。

    「変更した方が良いです」と言うためではありません。

    ただ、運営会社を変えなくても解決できる問題も意外と多いからです。

    そして本当に変更した方が良い時は、だいたいオーナー様自身がすでに気付いています。最後の一押しが欲しいだけだったりするのです。

     

    このコラムについて

    本コラムは、民泊運営歴10年・宅地建物取引士資格を持つ管理部長・柳瀬が、実務経験をもとに執筆しています。

    OTA(Airbnb・Booking.com 等)の実運用、価格調整・稼働率改善、住民・ゲスト・管理組合とのトラブル対応、行政対応・是正指導、うまくいかなかった運営や撤退判断まで――現場責任者として経験してきた民泊運営のリアルを踏まえた内容です。

    本コラムでは、きれいな成功談や理想論だけのノウハウではなく、

    **「実際に現場で何が起きるのか」「どこでつまずきやすいのか」「判断を誤りやすいポイントはどこか」**を、実務目線でお伝えしています。

    コラムを読んで

    「今の運営、このままで大丈夫なのか」

    「一度、第三者の意見を聞いてみたい」

    「これから民泊・貸別荘を始めたいが、何から考えるべきか分からない」

    と感じた方は、運営相談・新規相談だけでもお気軽にお問い合わせください。

    現状整理から方向性の確認まで、実務経験をもとにお話しさせていただきます。