「予約が入らない…」その原因、本当に物件ですか?民泊・貸別荘を始める前に知ってほしいこと

「予約が入らないんです。」その相談、最近すごく増えています。実はある共通点がありました。
ここ三カ月くらいでしょうか。
「予約が入りません。」
というお問い合わせが本当に増えました。
最初は景気の影響かな。
競合が増えたのかな。
そう思っていました。
ところが相談を重ねていると、あることに気付きました。
相談いただく施設、なぜか全部”高く買っている”んです。
しかも偶然とは思えないくらい。
白浜。
淡路島。
高島。
御殿場。
大阪。
エリアは違います。
でも話を聞くと、
「民泊に向いていますよ。」
「この辺は人気ですよ。」
「今買わないと無くなりますよ。」
そんな説明を受けて購入したという方が本当に多いのです。
もちろん、それが悪いわけではありません。
問題はその次でした。
「売る人」はいた。でも「運営する人」がいなかった。
物件を紹介してくれた不動産会社。
建物を建ててくれた建築会社。
家具をコーディネートしてくれた会社。
みなさん素晴らしい仕事をされています。
でも、
「この物件、本当に宿泊施設として利益が出ますか?」
という話をしてくれた人は、ほとんどいなかったそうです。
これは少し驚きました。
「サウナを付ければ予約が入ります。」
最近よく聞く言葉です。
サウナ。
プール。
ジャグジー。
ドッグラン。
もちろん人気です。
実際、予約にも影響します。
でも私たちは少し違うところを見ています。
そのサウナ。
壊れたら誰が対応するのでしょうか。
ジャグジー。
メンテナンス費用はいくらでしょうか。
プール。
冬場はどう運営しますか。
ここまで考えて初めて、
宿泊施設は”運営”になります。
「この物件なら予約が入ります。」本当にそうでしょうか。
少し意地悪な言い方かもしれません。
でも私はこの言葉をあまり使いません。
なぜなら、
予約が入るかどうかは、
物件だけでは決まらないからです。
写真。
料金。
レビュー。
運営品質。
返信速度。
清掃品質。
OTA戦略。
全部合わせて予約になります。
つまり、
予約が入る物件ではなく、予約が入る運営を作ることが大事なのです。
私たちが一番好きな相談
実は、
「予約が入りません。」
より、
「これから物件を買おうと思っています。」
という相談の方が好きです。
なぜなら、
まだ止められるからです。
「その価格なら少し厳しいですね。」
「このエリアなら別の物件の方が良いかもしれません。」
「その間取りなら寝室を増やしましょう。」
「サウナよりBBQスペースに予算を使いましょう。」
購入前なら、
いくらでも一緒に考えられます。
購入後は、
できることが少なくなります。
不動産会社を選ぶ時代は終わりました。
少し大胆なことを言います。
これから民泊や貸別荘を始めるなら、
不動産会社を探すのではなく、運営まで一緒に考えてくれるパートナーを探してください。
「売ること」が仕事の会社。
「貸すこと」が仕事の会社。
もちろん必要です。
でも、
宿泊施設は、
売れた日ではなく、
オープンした日から本当の仕事が始まります。
だから、
「この物件、売れますよ。」
ではなく、
「この物件、5年後も利益が残ると思います。」
と言ってくれる会社と出会ってほしいと思います。
まとめ
ここ最近、「予約が入りません。」という相談が増えています。
そして、その多くに共通しているのは、
物件を買うところまではプロがいた。でも、運営を考えるプロがいなかった。
ということでした。
民泊も貸別荘も、不動産業ではありません。
宿泊業です。
だから大切なのは、
「どこで買うか」より、
「誰と運営するか」。
もしこれから数千万円、場合によっては1億円近い投資を考えているのであれば、ぜひ一度立ち止まってください。
その物件を紹介してくれる人はいても、
5年後、10年後まで収益を一緒に考えてくれる人はいますか?
その問いに自信を持って「はい」と答えられるなら、その投資はきっと良いスタートになるはずです。
このコラムについて
本コラムは、民泊運営歴10年・宅地建物取引士資格を持つ管理部長・柳瀬が、実務経験をもとに執筆しています。
OTA(Airbnb・Booking.com 等)の実運用、価格調整・稼働率改善、住民・ゲスト・管理組合とのトラブル対応、行政対応・是正指導、うまくいかなかった運営や撤退判断まで――現場責任者として経験してきた民泊運営のリアルを踏まえた内容です。
本コラムでは、きれいな成功談や理想論だけのノウハウではなく、
**「実際に現場で何が起きるのか」「どこでつまずきやすいのか」「判断を誤りやすいポイントはどこか」**を、実務目線でお伝えしています。
コラムを読んで
「今の運営、このままで大丈夫なのか」
「一度、第三者の意見を聞いてみたい」
「これから民泊・貸別荘を始めたいが、何から考えるべきか分からない」
と感じた方は、運営相談・新規相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
現状整理から方向性の確認まで、実務経験をもとにお話しさせていただきます。

