民泊・貸別荘の売上が落ちた時、「様子を見ましょう」で終わる運営会社は要注意

売上の相談をしたのに「様子を見ましょう」で終わる運営会社
~オーナー様が本当に知りたいのは、その一言ではありません~
ここ最近、運営会社の切り替え相談で増えているお問い合わせがあります。
それは、
「最近予約が落ちてきたので運営会社へ相談したら、『もう少し様子を見ましょう』と言われました。」
というご相談です。
最初はたまたまかと思っていました。
でも、
淡路島。
白浜。
高島。
御殿場。
相談いただくエリアは違っても、返ってくる言葉はなぜか同じです。
「様子を見ましょう。」
もちろん、この言葉が間違っているとは思いません。
宿泊業は季節によって予約が動きます。
イベントでも変わります。
天候でも変わります。
だから様子を見ることが必要な場面もあります。
でも、私たちが疑問に思うのはそこではありません。
その”様子”を、何を基準に見ているのでしょうか。
オーナー様が相談したいのは「売上」ではありません
オーナー様は、
「売上が落ちました。」
という結果だけを伝えたいわけではありません。
本当に知りたいのは、
「なぜ落ちたのか。」
です。
競合施設が増えたからなのか。
エリア全体の需要が落ちているのか。
インバウンドが減っているのか。
逆に外国人が増えて、日本人向けの販売方法では予約が入りにくくなっているのか。
価格なのか。
レビューなのか。
掲載順位なのか。
その原因を知りたくて相談しています。
「様子を見ましょう」だけでは経営はできません
例えば飲食店を経営していて売上が20%下がったとします。
相談したら、
「様子を見ましょう。」
それだけだったらどうでしょう。
きっと不安になります。
宿泊施設も同じです。
宿泊業は、
数字で経営する仕事です。
だから、
売上が落ちた時ほど、
数字を見る必要があります。
私たちが最初に見るのは施設ではありません
売上相談を受けると、
多くの方は、
「価格を下げますか?」
「写真を変えますか?」
と思われるかもしれません。
でも私たちは、
いきなり施設の話はしません。
まず見るのは、
市場全体です。
例えば、
今年はこのエリアで宿泊施設が何件増えたのか。
平均宿泊単価は去年と比べてどう変化したのか。
インバウンド比率は上がっているのか。
国内旅行需要はどうなのか。
大型イベントはあるのか。
競合施設は価格を下げているのか。
まず、
その施設だけの問題なのか、市場全体の変化なのか。
そこを整理します。
売上には必ず理由があります
以前ご相談いただいたオーナー様も、
「去年より予約が入りません。」
と悩まれていました。
詳しく分析すると、
そのエリアでは前年より新規宿泊施設が大きく増えていました。
一方で宿泊需要の伸びはそこまで大きくありません。
つまり、
ライバルだけが増えていたのです。
さらに海外ゲストの割合も増えていました。
日本語だけの説明文。
日本人向けの価格設定。
日本人向けの写真。
市場は変わっているのに、
販売方法は去年のままでした。
これは決して施設が悪いわけではありません。
市場が変わっただけです。
だから、
運営も変えなければいけません。
運営会社の仕事は「分析」だと思っています
最近思うことがあります。
運営会社は、
予約を管理する会社ではありません。
宿泊者へ返信する会社でもありません。
もちろんそれも仕事です。
でも、
オーナー様から、
「最近どうですか?」
と聞かれた時に、
市場の説明。
競合分析。
数字。
改善提案。
ここまで話ができて、
初めて運営会社だと思っています。
「今年はこんな動きがあります」
私たちは売上相談を受けた時、
必ず市場全体のお話をします。
例えば、
「今年はインバウンド比率が上がっています。」
「この地域は去年より宿泊施設が約○件増えています。」
「平均単価は前年より○%下がっています。」
「逆に平日は企業利用が伸びています。」
こうした背景を説明した上で、
「だからこの施設はこうしましょう。」
という話になります。
市場を見ないまま、
施設だけを見ても、
本当の原因は見えてきません。
オーナー様が欲しいのは安心ではなく根拠です
売上相談をすると、
「大丈夫ですよ。」
「様子を見ましょう。」
そう言われると、一瞬安心します。
でも数か月後、
状況が変わらなければ、
また同じ不安がやってきます。
本当に欲しいのは、
安心する言葉ではありません。
「今こうなっている理由はこれです。」
という根拠です。
数字です。
市場です。
分析です。
そして改善案です。
「様子を見る」のではなく、「市場を見る」
宿泊施設の運営は、
待つ仕事ではありません。
市場を見る仕事です。
競合を見る仕事です。
数字を見る仕事です。
そして、
変化に合わせて改善を続ける仕事です。
だから私たちは、
「様子を見ましょう。」
だけでは終わりません。
市場を見ます。
競合を見ます。
数字を見ます。
そして、
オーナー様と一緒に、
次に何をするかを考えます。
まとめ
最近、運営会社の切り替え相談で増えているのが、
「売上の相談をしたのに、様子を見ましょうで終わってしまった。」
というお問い合わせです。
もちろん、
本当に様子を見るべき時もあります。
でも、
その前に、
市場を分析する。
数字を見る。
競合を調べる。
改善策を考える。
これがあって初めて、
「様子を見ましょう。」
という言葉に意味が生まれます。
宿泊施設は感覚で運営する時代ではありません。
データを見て、
市場を理解し、
その地域で勝つための戦略を考える時代です。
オーナー様が運営会社に求めているのは、
「大丈夫です。」
という言葉ではありません。
「なぜ今こうなっているのか」を説明し、「次に何をすべきか」を一緒に考えてくれるパートナーなのではないでしょうか。

