Columnsコラム

「推し活」の宿泊先に民泊が選ばれる理由とは?

目次

    増える“推し活遠征”需要と民泊ホストとしてのリアルな受け入れ体験

    「推し活(おしかつ)」という言葉が定着し、アイドルや俳優、2.5次元舞台、アニメ、声優など、個人の“推し”を応援するために行動する人が年々増えています。その中で、遠征(いわゆる“推し旅”)をするファンの宿泊先として「民泊」が急速に選ばれるようになってきています。

    ホテルでは満たされない“推し活のニーズ”に、民泊がいかにフィットしているのか──ホストとしての実体験も交えながら、深掘りしていきます。

    推し活遠征に民泊が選ばれる理由

    ✅ 1. グループでの滞在がしやすい

    推し活は一人で行動する方もいますが、友人やSNSでつながった「推し仲間」と一緒に移動・宿泊するケースも多く、1棟貸しの民泊や広めのアパートタイプが喜ばれます。

    「同じファン同士で泊まって、夜に推しの映像を見ながら語り合えるのが最高」と話してくれた女性グループが、関西で行われたライブの際に3泊してくれました。連泊中、推しグッズを部屋中に並べて楽しんでいる様子に、こちらも嬉しくなったのを覚えています。

    ✅ 2. チェックイン・チェックアウトが柔軟

    コンサートやイベントの開演・終演時間に合わせてスケジュールが前後しがちな推し活遠征。ホテルでは対応が難しい深夜のチェックインや早朝チェックアウトも、民泊ではスマートロックやセルフチェックインによって自由度が高く、重宝されています。

    実際に「ライブ後に宿に帰ってきたのが夜中の0時過ぎ。近隣のホテルはチェックイン時間が間に合わず、民泊にして本当に助かった」という声を何度もいただいています。

    ✅ 3. 推しグッズの撮影や整理ができる「自分空間」

    民泊なら“自分たちだけの空間”なので、グッズの整理や記念撮影、開封動画の撮影も気兼ねなく行えます。

    以前宿泊された方は、誕生日に合わせた「推しの生誕祭」の飾り付けを室内でされていました。壁に風船やタペストリーを飾り、机にケーキと推しのアクスタ(アクリルスタンド)を並べ、皆で記念写真を撮っていた様子は、まさに“推し活民泊”ならではの光景でした。

    ホストとして見えた「推し活宿泊」の実態

    推し活目的で宿泊されるゲストは、非常に礼儀正しく、施設の使い方も丁寧な方が多い印象です。

    目的が明確な旅なので、トラブルになることも少なく、むしろホスト側としては「応援したい!」と思わせてくれるような方々ばかりです。

    あるゲストは滞在中、部屋に設置していたポストカードホルダーに「素敵な思い出をありがとう。推し活がもっと好きになりました!」と手書きのメッセージを残してくださり、心から温かい気持ちになりました。

     民泊ホストができる“推し活”応援アプローチ

    🎁「推し活歓迎」オプションを明記する

    • 「深夜チェックインOK」

    • 「グッズ撮影・飾り付け歓迎」

    • 「Blu-rayプレーヤーあり」

      などをOTA(Airbnbなど)の説明文に加えるだけで、検索にヒットしやすくなります。

    🧳 アメニティや設備を整える

    • 大型鏡(コスプレや衣装確認用)

    • Blu-ray再生環境

    • ライトや背景布など撮影グッズもあればベスト

    🗺️ 周辺施設情報を用意する

    • コンサート・イベント会場までのアクセス方法

    • グッズを買えるショップやカフェ情報

      などをまとめたオリジナルの“推し活マップ”があれば、非常に喜ばれます。

    まとめ:「推し活」と民泊の相性は抜群!

    推し活は、ただの趣味ではなく「生きがい」そのもの。

    その大切な体験を支える宿泊先として、民泊は“自由度”や“プライベート性”の高さから、非常にマッチしています。

    これからの宿泊業界は、ただ「泊まる」だけではなく、「目的にフィットする体験の場」としての価値が重要になってきます。推し活をする人々のニーズを理解し、心地よく滞在できる環境を提供できれば、リピーターにもつながり、自然と高評価レビューも増えることでしょう。

    ✍️ 最後に一言

    「民泊を通して、ゲストの“推し活の思い出”を少しでも彩るお手伝いができる」。

    それはホストにとっても、やりがいのあることだと実感しています。

    もし民泊を運営していて、まだ「推し活層」に対応していない方がいたら、これを機に、彼らに寄り添った空間作りを考えてみてはいかがでしょうか。

    また「推し活層」の集客に自身がない、せっかくライブ会場の近くに民泊を所有しているのに生かせていない、という方はこの際、民泊運営代行会社に依頼もおすすめです。