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エレベーターなし物件でも、民泊運営に問題なし。実績が証明するリアルな運営事情

目次

    民泊物件を選定する際、多くの運営者やオーナーが悩む要素のひとつに「エレベーターの有無」があります。とくに階数が高い物件でエレベーターがなければ、ゲストからクレームが来るのでは?評価が下がるのでは?と不安になる方も少なくありません。

    しかし、私たちが実際に複数年にわたり運営している物件の中には、「エレベーターなし」にもかかわらず、高稼働率・高レビューを維持している事例が数多くあります。今回はそのリアルな運営現場の声を交えながら、「エレベーターなし物件=不利」とは一概に言えない理由について、深掘りしていきます。

    よくある懸念:「階段だから評価が下がるのでは?」

    確かに、レビュー欄には「階段が大変だった」といった声がときどき見られます。しかしその一方で、「静かで快適だった」「ロケーションが良い」「内装がきれい」など、ポジティブな要素のほうが強く印象に残る傾向があります。

    つまり、エレベーターの有無はゲストにとって「マイナスポイントのひとつ」でしかなく、全体の滞在体験に対して致命的な影響を与えるわけではないのです

    高稼働率を維持できている理由とは?

    私たちが運営するエレベーターなしの物件でも、以下のような工夫によってゲスト満足度と稼働率をしっかり確保しています。

    1. 事前説明で納得感をつくる

    予約前にしっかり「エレベーターなし・階段○階」と明記し、写真や文章で伝えることが重要です。ゲストにとって「想定外」は最大の不満要因になりますが、「知っていたこと」であれば納得して受け入れられることが多いです。

    2. 室内の快適性を強化する

    階段の不便さは、室内の魅力で相殺できます。実際に「階段が大変だったが部屋が快適で結果的に良い滞在だった」といった声も多く、内装・清潔感・設備の充実が鍵を握ります。

    3. 立地の強さを活かす

    駅近や観光地へのアクセスが良い物件であれば、階段のデメリットはさらに相対的に小さくなります。立地の魅力があれば、「階段だったけどまた来たい」というリピーターも十分に見込めます

    むしろメリットもある「エレベーターなし物件」

    見方を変えると、エレベーターがないことによる運営上の利点もあります。

    • 管理費が安い:エレベーターのない物件は共益費や修繕積立金が抑えられる傾向にあり、長期的なコスト負担が軽減されます。

    • 建物全体が静か:住戸数が少なく、比較的静かで落ち着いた環境が提供できるため、ゲストの満足度が高まりやすいです。

    • 競合が少ない:他の運営者が敬遠しがちなため、結果として競合が少なく、差別化しやすいです。

    結論:エレベーターの有無ではなく、「総合的な体験」で選ばれる時代

    今の民泊ゲストは、単に設備の有無だけで選ぶわけではありません。どれだけ情報開示がされているか、どれだけ快適な滞在が提供されるか、ホストがどれだけ信頼できるか――こうした「総合的な体験」がレビューや再訪率に直結しています。

    エレベーターがないという一点で可能性のある物件を除外してしまうのは、非常にもったいないことです。実際に私たちの運営実績からも、エレベーターなしでも十分に高評価・高稼働率を達成できることが証明されています。

    もしあなたが「階段物件」を検討しているなら、過度に心配せず、むしろ他にない魅力をどう発信するかに注力することをおすすめします。

    あなたの物件、見方を変えれば宝の山かもしれません。