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民泊投資したのに利益が出ない?──原因は「立地」でも「部屋の綺麗さ」でもなく、運営ノウハウの差かもしれません

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    ここ数年、民泊市場は急速に拡大し、「副収入」「資産運用」「節税効果」など、様々な目的で投資を始める人が増えています。立地の良いエリアに物件を確保し、室内もこだわって美しく整えた。自信をもってスタートした民泊投資。

    しかし、実際に始めてみると、思ったほど利益が出ない――

    予約はまばら、レビューも増えない、固定費ばかりがかさむ。なぜ?

    その原因は、物件やインテリアの問題ではなく、**「今、委託している運営会社のノウハウ・経験不足」**かもしれません。

    儲からない民泊の共通点は「運営の弱さ」にある

    民泊投資の収益性は、「どの物件を買うか」「どういう内装にするか」だけで決まりません。むしろ、運用開始後の“日々の運営力”こそが最大の決定要因です。

    いくら立地が良くても、魅力的な写真や適切な価格設定がなければ、予約されません。いくら内装が綺麗でも、レビューが伸びなければ、検索順位は上がらず、競合に埋もれてしまいます。

    そしてそれらの実務を担うのが、**「運営会社」**です。

    もしかして、こんな運営会社に委託していませんか?

    ◆ 宿泊予約サイトに掲載して放置

    OTA(Airbnb、Booking.comなど)への掲載はしたものの、タイトルや写真、説明文が機械的で魅力に欠ける。価格も固定されたまま、季節や需要変動に応じた調整がされていない。

    → 結果:表示順位が低下し、予約が入らない。

    ◆ ゲスト対応が遅く、テンプレ返信ばかり

    問い合わせへの返信が遅く、チェックイン案内も簡素。レビューにも機械的に返信しているだけで、ゲストとの関係性が築けていない。

    → 結果:レビューの評価が伸びず、リピートや紹介も生まれない。

    ◆ 清掃や備品管理にムラがある

    清掃会社と連携がうまくいっておらず、チェックイン時に汚れや備品不足が発覚。それでも運営側が事後処理に追われるだけ。

    → 結果:クレームが発生し、★評価が下がる。

    ◆ 分析や改善提案がない

    毎月の収支レポートが出るだけで、なぜ稼げていないのかという分析や改善提案が一切ない。ただ「今月は予約が少なかったですね」で終わっていないか?

    → 結果:何も変わらず、じわじわ赤字が増えていく。

    儲かる民泊には、運営の“技術”がある

    成功している民泊物件には、以下のような高度な運営ノウハウが共通しています。

    ▷ 1. OTA戦略の最適化

    ・季節や曜日ごとの価格調整

    ・競合分析を踏まえた料金設定とキャンペーン戦略

    ・多言語対応とSEOを意識した物件説明文の最適化

    ▷ 2. レビューを意識したゲスト対応

    ・滞在前後の丁寧なコミュニケーション

    ・トラブル時のスピード対応

    ・チェックアウト後のレビュー依頼フローの設計

    ▷ 3. 清掃とオペレーションの品質管理

    ・チェックリストに基づく清掃と備品チェック

    ・備品補充の自動管理と補填フローの構築

    ・無人チェックインでも安心できる導線設計

    ▷ 4. 収益管理と改善提案

    ・月ごとの収益分析+改善提案レポートの提出

    ・閑散期に向けた長期滞在プロモーションの設計

    ・繁忙期に向けた稼働率最大化のシミュレーション

    「運営の質」が収益を左右する時代に

    現在の民泊市場は、単に「貸すだけ」で稼げる時代ではありません。

    競合も増え、ゲストの目も肥えてきている中で、利益を出し続けるには「宿泊業」としての本気の運営力が求められます。

    もしあなたの民泊物件が、

    • 立地も悪くない

    • 室内もきれいに整っている

    • それなのに利益が出ない

    のであれば、いま一度、**「運営会社を見直す」**タイミングかもしれません。

    まとめ:「民泊が稼げない」のではなく、「稼げるように運営されていない」だけかもしれない

    民泊投資で結果を出すには、プロとしての運営知識と実行力が必要不可欠です。

    現在の委託先が「ただ回しているだけ」なら、あなたの物件はそのポテンシャルを眠らせている状態かもしれません。

    立地×空間デザイン×運営技術――この3つが揃った時、民泊投資は本来のパフォーマンスを発揮します。

    民泊で利益が出ないと感じている今こそ、委託先の再評価、そして必要なら運営会社の切り替えを含めて、次の一手を検討してみてはいかがでしょうか?