Columnsコラム

9月は「見えない繁忙期」──夏が終わっても、稼げる貸別荘は稼いでいる

目次

    ~経験から学んだ、運営会社の“選び方”と“見直しどき”~

    関西圏で貸別荘の運営サポートを行っている弊社には、白浜・淡路島・高島など人気観光地で物件を所有されている多くのオーナー様からご相談をいただいています。

    8月は夏休み・お盆の影響で「ほぼ全日満室だった」という声が多く寄せられます。

    しかし、本当に重要なのはその“後”です

    8月が終わる今、9月の予約はしっかり入っていますか?

    実際に「9月予約ゼロ」だった物件がありました

    かつて、運営相談をいただいた物件の一つで、8月は満室だったのに9月の予約がまったく入らないという事例がありました。

    シルバーウィークもあるし、9月の淡路島はまだ海にも入れる気候。にもかかわらず、予約サイトは放置状態。料金は8月と同じ強気設定のまま、トップ写真は去年撮った暗い写真のまま……。

    結局、9月の稼働は20%台。売上は目標の半分以下でした。

    「おかしいな?」と思われてオーナーご自身で調べてみると、同じエリアの他の貸別荘はしっかり予約が入っている。これはもう、「物件の問題」ではなく運営側の問題だと気づいたとのことでした。

    9月は「運営会社の地力」が試される月

    8月のような大型連休、夏休みは「出しておけば売れる」時期です。ある意味、誰が運営しても一定の予約は取れる。

    でも9月は違う。価格調整・販促・写真・キャンペーンなど、ちゃんと戦略を持って動かないと予約は入りません。

    だからこそ、9月こそ“運営会社の実力がはっきり出る月”なんです

    実際に、弊社に運営切り替えを相談されたオーナー様の事例

    ある淡路島の貸別荘オーナー様から、9月初旬に運営会社の見直しについてご相談をいただきました。

    そのオーナー様の物件は、8月は満室だったにもかかわらず、9月はほぼ予約が入っておらず、「本当に立地や施設の問題なのか」と悩まれていました。

    弊社で調査を行ったところ、OTAの掲載情報は1年以上前の古いまま、写真は暗く、価格設定は周辺相場と大きく乖離していました。さらに、イベント日や連休にも料金が一律で設定されており、明らかに集客戦略が不足していました。

    すぐに弊社での運営切り替えをご決断いただき、以下のような施策を短期間で実行しました:

    • プロカメラマンによる写真の再撮影

    • OTA(Airbnb、楽天トラベルなど)のページ内容を全面リライト

    • シルバーウィーク・週末に合わせた柔軟な価格調整

    • SNS広告と直販サイトでのキャンペーンを展開

    その結果、運営開始初月である9月後半だけで稼働率は80%超え

    前年の同月比で売上は約2.3倍となりました。

    オーナー様からは、「正直、運営会社を変えることに不安もあったが、もっと早く相談すればよかった」とのお言葉をいただいています。

    このように、物件のポテンシャルは高いのに、運営の仕方一つで結果が大きく変わるのです。

    「うちは立地が不利だから…」と諦める前に、一度、運営そのものを見直すことで道が開けることがあります。

    こんなときは、運営会社の見直しを真剣に検討すべき

    以下のような状態に当てはまる場合、見直しの時期かもしれません:

    • 9月の予約が極端に少ない(シルバーウィークも空室)

    • OTAページが古いまま or 写真が暗い、季節感がない

    • 料金が市場価格とずれている(高すぎ or 安すぎ)

    • 売上の報告が簡易的 or 情報開示が少ない

    • 質問してもレスポンスが遅い or 提案がない

    今ならまだ年末繁忙期に間に合う

    運営会社の乗り換えには、どうしても数週間の準備がかかります。

    だからこそ、9月上旬~中旬までがタイムリミット

    ここで動けば、10月以降の紅葉シーズン、年末年始の予約に間に合います

    逆にこのタイミングを逃せば、次に売上を取り戻せるのは春休み以降になる可能性も。

    終わりに:貸別荘経営は「運営の質」で結果が決まる

    良い立地、素敵なデザイン、高性能な設備…。もちろん大切です。

    でも、それをどう見せて、どう売るかは、運営会社の腕次第です。

    「売れていない=物件が悪い」と思い込む前に、

    **「本当に今の運営会社でいいのか?」**と、一度立ち止まってみてください。

    実際に運営会社を見直したことで年間売上が1.5倍になったオーナーも存在します

    貸別荘経営は、正しい判断で、大きく伸びるビジネスです。

    今このタイミングでこそ、未来の収益を変える行動を。