韓国人ゲストから「タオルを追加できますか?」──これ、民泊あるあるです。

民泊や貸別荘を運営されている方なら、一度はこんなメッセージを受け取ったことがあるのではないでしょうか。
「タオルを追加できますか?」
特に韓国からお越しのゲスト。
もちろん全員ではありません。
でも運営していると、
「またタオルのお問い合わせだ。」
と思うくらい、よくあります。
これ、最初の頃は不思議でした。
「人数分あるのに、なんで?」
「まだチェックインしたばかりですよ?」
「そんなに使う?」
…なんて思っていました。
でも、運営していると分かってきます。
理由を考えるより、対策を考えた方が早い。
これが民泊運営です。
タオルは増えません。でも問い合わせは増えます。
ホテルなら、
「タオルをお願いします。」
「かしこまりました。」
で終わります。
でも民泊は違います。
無人です。
リネン会社が人数分を納品します。
清掃会社がセットします。
それで終了です。
つまり、
押し入れを開けたら、無限にタオルが湧いてくるシステムではありません。
たまにオーナー様から、
「予備をいっぱい置いておけば?」
と言われます。
これ、やってみると分かります。
予備は予備ではなくなります。
置いてあるタオルは全部使われます(笑)
「これは次の予約用です。」
という札でも付けない限り、ゲストから見れば全部サービスです。
韓国人ゲストはタオルをよく使う?
正直に言います。
比較的多いです。
朝シャワー。
夜シャワー。
サウナ。
温泉。
髪用。
体用。
家族旅行なら、お子様にも使います。
生活習慣が違えば、必要な枚数も変わります。
ここで、
「そんなに使わなくても…」
と思ってしまうと、運営は止まります。
私たちが変えるべきなのはゲストではなく、
施設の仕組みです。
洗濯機だけ置いて安心していませんか?
ここ、結構大事です。
掲載ページを見ると、
「洗濯機あります!」
と書いてある施設はたくさんあります。
でも聞きたいんです。
乾かす方法、ありますか?
洗う。
ここまでは解決。
乾かす。
ここで急にゲストのDIYが始まります。
椅子。
ドア。
ハンガー。
浴室。
エアコンの前。
旅先なのに、急に洗濯物との共同生活です。
梅雨だったら?
冬だったら?
翌朝チェックアウトだったら?
洗えたけど乾いてない。
これ、意外とストレスなんです。
だから私たちは乾燥機をおすすめします。
タオルを追加で10枚置くより、
乾燥機を1台置く方が、運営は圧倒的に楽になります。
ゲストは自分で洗える。
その日のうちに乾く。
追加依頼も減る。
清掃会社も動かなくていい。
みんな幸せです。
実際、韓国人ゲストが多い施設ほど満足度も上がりやすいと感じています。
サウナ付きで乾燥機がないのは、少し惜しい。
最近はサウナ付きの貸別荘も増えました。
サウナ。
シャワー。
休憩。
またサウナ。
当然、タオルは何度も使います。
なのに乾燥機がない。
これ、
フェラーリを買ったのに、タイヤだけ軽トラック用。
…とまでは言いませんが、少し惜しい。
何百万円もかけてサウナを入れたのに、
最後はタオルが足りない。
ゲストの記憶には、
サウナよりタオルが残ることがあります。
民泊って、意外とそういう世界です。
運営会社っぽい話を一つだけ。
洗濯乾燥機には、
「洗濯8kg・乾燥3kg」
みたいな機種があります。
これ、本当によく問い合わせが来ます。
ゲストは8kg洗えたから、そのまま乾燥します。
終わります。
開けます。
湿っています。
そしてメッセージ。
「乾燥機が壊れています。」
壊れていません。
頑張りすぎています。
だから私たちは、本体の横に写真付きで
「乾燥するときは半分くらいにしてください。」
と貼っています。
問い合わせは、設備ではなく案内で減ることも多いんです。
管理部長のひとこと
民泊って、
「タオルを追加するか。」
ではなく、
「そもそも追加しなくて済む施設にできないか。」
を考える仕事だと思っています。
追加タオルを運ぶより、
乾燥機を置く。
問い合わせに返信するより、
最初から困らない設備を用意する。
こういう小さな積み重ねが、レビューにも、運営の効率にも、じわじわ効いてきます。
だから私たちは、韓国人ゲストが多い施設ほど、
「洗濯機あります。」ではなく、
「乾燥機もあります。」
ここまでセットで考えるようにしています。
意外ですが、民泊の満足度って、
サウナやジャグジーだけじゃなく、
ちゃんと乾いたタオルでも決まるんですよね。
このコラムについて
本コラムは、民泊運営歴10年・宅地建物取引士資格を持つ管理部長・柳瀬が、実務経験をもとに執筆しています。
OTA(Airbnb・Booking.com 等)の実運用、価格調整・稼働率改善、住民・ゲスト・管理組合とのトラブル対応、行政対応・是正指導、うまくいかなかった運営や撤退判断まで――現場責任者として経験してきた民泊運営のリアルを踏まえた内容です。
本コラムでは、きれいな成功談や理想論だけのノウハウではなく、
**「実際に現場で何が起きるのか」「どこでつまずきやすいのか」「判断を誤りやすいポイントはどこか」**を、実務目線でお伝えしています。
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