いつか沖縄に移住したい。その日まで「貸別荘」として持つという選択

「いつか沖縄に住みたいんです」
ヴィラや貸別荘のご相談を受けていると、そんなお話を聞くことがあります。
今すぐではない。
仕事もある。
子どもの学校もある。
家族の生活もある。
だから、来年から沖縄へ移住します、というわけではない。
でも、
いつかは沖縄で暮らしてみたい。
その気持ちは、ずっとある。
年に何度か沖縄へ旅行して、
海を見ながら、
「いつか、ここが旅行先ではなく日常になったらいいな」
そんな話を家族でしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちのお客様にも、実際にそういう方がいらっしゃいます。
そして最近は、
「移住する日まで待ってから家を買う」のではなく、「先に沖縄に家を持つ」
という考え方をされる方もいます。
ただし、今はまだ住みません。
住まない間は、民泊・貸別荘として運営する。
年に数回、自分たちが沖縄へ行くときは別荘として利用する。
そして数年後。
生活のタイミングが整ったら、
宿泊施設として使っていたその家に、自分たちが住む。
そんな不動産の持ち方です。
民泊を持つ目的は「投資」だけではありません
民泊や貸別荘というと、
どうしても、
利回り。
稼働率。
宿泊単価。
投資回収。
という話になりがちです。
もちろん、事業として運営する以上、数字はとても大切です。
私たちも物件を見るときには、想定される宿泊需要や運営費、清掃費、固定費などを確認します。
でも、
すべてのオーナー様が「投資効率を最大化したい」という理由だけで貸別荘を所有しているわけではありません。
ここが、ヴィラや貸別荘という不動産のおもしろいところだと思っています。
自分でも使いたい。
家族との時間を過ごしたい。
好きな土地に拠点を持ちたい。
そして、
いつか、そこに住みたい。
その未来まで含めて不動産を選ぶ方もいらっしゃいます。
「移住するまで空き家」は、少しもったいない
仮に、
「10年後くらいには沖縄へ移住したい」
と考えていたとします。
今、気に入った家を購入する。
でも、まだ本土で生活している。
年に何度かは沖縄へ行くけれど、それ以外の期間は誰も住んでいない。
住宅ローンなどの返済がある場合は、住んでいない期間も当然続きます。
建物の維持管理も必要です。
それなら、
自分たちが使わない期間を宿泊施設として活用する
という選択肢があります。
宿泊売上を得ながら、ローン返済や維持費の一部に充てていく。
自分たちが沖縄へ行く日程は販売を止めて、別荘として利用する。
そして将来、
沖縄へ移住するタイミングが来たら、そこで暮らす。
私はこの考え方を、
単なる「民泊投資」とは少し違うものだと思っています。
未来の自宅を、移住する日まで宿泊施設として活用する。
そんな考え方です。
年に数回は「自分の家」に帰る
この持ち方には、もう一つ素敵なところがあります。
移住するまでの沖縄旅行が、
少しずつ変わっていきます。
毎回ホテルを探すのではなく、
自分たちの家へ帰る。
お気に入りの食器を置いておく。
自分たちが好きな家具を選ぶ。
近所のお店を少しずつ覚える。
朝の散歩道が決まる。
いつものスーパーができる。
家族で、
「次はいつ行こうか」
と話す。
最初は旅行先だった沖縄が、少しずつ自分たちの生活圏になっていきます。
そして数年後に移住するときには、
まったく知らない土地へ引っ越すのではありません。
何年も通ってきた、自分たちの場所へ生活を移す。
これは、普通の不動産投資にはあまりない楽しみだと思います。
恩納村で「いつか住みたい」を考える
こうしたご相談の中で候補になるエリアの一つが、恩納村です。
沖縄本島でもリゾート地として知られ、多くの方が「沖縄らしい時間」をイメージしやすい場所です。
海の近くで過ごしたい。
リゾート感のある場所に自分たちの拠点を持ちたい。
自分たちでも利用しながら、貸別荘としても活用したい。
そして将来的には沖縄移住も考えている。
そんな方にとって、
「今は貸別荘、いつかは自宅」
という視点で物件を探してみるのも、一つの方法です。
実際、私たちが取り扱う不動産の中にも、こうした考え方と相性の良い物件があります。
だから物件を見るときも、
「民泊としていくら売れるか」
だけでは見ません。
自分たちが将来ここで暮らしたいと思えるか。
この視点も大切にしています。
「民泊として良い家」と「将来住みたい家」の重なるところ
ただし、ここには少し難しさもあります。
宿泊施設として売れれば、どんな家でもいいわけではありません。
将来自分が住むのであれば、
生活のしやすさも重要です。
反対に、
自分たちが住みたい家だからといって、必ず貸別荘として運営しやすいわけでもありません。
だから理想は、
貸別荘としての魅力と、将来の住まいとしての魅力が重なる物件。
ここを探します。
立地。
間取り。
駐車場。
周辺環境。
設備。
維持管理。
許認可。
宿泊需要。
清掃のしやすさ。
自分たちが長期間暮らす場合の使いやすさ。
そして、将来ライフスタイルが変わったときのこと。
一般的な収益物件とは、少し見るところが違います。
もちろん、ローンが全部返せるとは限りません
ここは大切なので、きちんと書いておきたいと思います。
貸別荘として運営すれば、
必ず宿泊収入だけでローン返済のすべてを賄える。
という話ではありません。
宿泊売上は、
エリア。
物件。
季節。
宿泊単価。
競合。
レビュー。
運営方法。
オーナー様が自分で利用する日数。
さまざまな条件で変わります。
また、融資についても条件や審査があります。
だから私たちは、
「貸せばローンが勝手に返っていきます」
という説明はしません。
そんなに都合よく住宅ローンが海を眺めながら自力で返済されていけば、私も嬉しいのですが(笑)。
大切なのは、
想定される収入。
必要な運営費。
維持費。
返済額。
自分たちが利用したい日数。
これらを購入前に整理することです。
そのうえで、
「自分たちが移住するまで、この不動産とどう付き合っていくか」
を考えます。
だからこそ「将来住む」と最初から伝えてください
もし将来的な沖縄移住を考えているのであれば、物件を探す段階で不動産会社や運営会社へ伝えてほしいと思います。
「今は民泊として運営したい。でも、将来は自分たちが住む予定です」
この一言で、物件の見方が変わります。
投資効率だけを考えた物件選びではなくなるからです。
数年後の生活。
家族構成。
車。
買い物。
日常生活。
建物の維持。
リフォーム。
そういったものまで少し先を見ながら考えます。
不動産は、買った瞬間だけを見るものではありません。
特にこういう物件なら、
5年後。
10年後。
その家でどんな朝を迎えているのか。
そこまで想像して選んでもいいと思います。
私たちにも、そんなお客様がたくさんいらっしゃいます
PROGRESS WORKSでは2015年から、沖縄を含め、民泊・貸別荘・ヴィラの運営に携わってきました。
その中で感じるのは、
ヴィラを持つ理由は、本当に人それぞれだということです。
純粋な投資として所有される方。
家族の別荘として使いながら運営される方。
法人の保養施設としての利用を考える方。
そして、
「いつか沖縄へ移住したい。その日までは貸別荘として活用したい」
という方。
どれが正解ということではありません。
むしろ私たちは、
最初に、
「この物件で何をしたいですか?」
を大切にしています。
目的が違えば、選ぶ物件も変わるからです。
「いつか沖縄に住みたい」を、いつかのままにしない
沖縄移住。
そう聞くと、少し大きな決断に感じます。
仕事をどうするか。
家族はどうするか。
住まいはどうするか。
今の生活をどうするか。
全部を一度に変えるとなると、簡単ではありません。
でも、
移住する前から少しずつ沖縄との暮らしを始める
ことはできます。
まず、自分たちの拠点を持つ。
使わない間はゲストに使ってもらう。
年に数回、自分たちも泊まりに行く。
地域を知る。
季節を知る。
暮らしを知る。
そして、
「やっぱりここで暮らしたい」
と思えたときに、そこを自宅にする。
知らない土地へ、ある日突然移住するのではなく、
旅行先だった場所を、少しずつ自分の故郷のような場所にしていく。
そんな沖縄移住の始め方があってもいいと思います。
恩納村で、未来の自宅を探すという選択
今はまだ沖縄に住めない。
でも、いつかは住みたい。
それなら、
「移住できるようになったら物件を探そう」
だけが選択肢ではありません。
今のうちに物件を持ち、
住まない期間は貸別荘として運営する。
自分たちが沖縄へ行くときは別荘として利用する。
そして将来、
鍵を開ける目的が、
「旅行」から「ただいま」に変わる。
そんな不動産の持ち方もあります。
恩納村をはじめ、沖縄で物件を探されている方から、
「民泊としても使いたいけれど、将来は自分たちで住みたい」
というご相談もお受けしています。
投資がすべてではありません。
数字だけでは決められない不動産があってもいい。
むしろ、
自分たちが本当に好きな場所だからこそ、
長く大切にできる物件もあると思っています。
いつか沖縄へ。
その「いつか」を、
少しだけ今から始めてみる。
ヴィラや貸別荘には、そんな持ち方もあります。
このコラムについて
本コラムは、民泊運営歴10年以上・宅地建物取引士資格を持つ管理部長・柳瀬が、これまでの実務経験をもとに執筆しています。
Airbnb・Booking.com等のOTA運用、価格調整や稼働率改善、住民・ゲスト・管理組合との調整、行政対応、是正指導、そして思うようにいかなかった運営や撤退判断まで。
現場責任者として、順調なときだけではなく、難しい場面にも数多く向き合ってきました。
また、宅地建物取引士として、民泊不動産・中古ヴィラ・貸別荘の購入前確認、収支、物件選び、許認可、開業準備、運営、収益改善、将来の売却まで、不動産と宿泊事業の両方から考えることを大切にしています。
そして、物件を選ぶ目的は必ずしも「投資」だけではありません。
今は貸別荘。
年に数回は家族の別荘。
そして、いつかは自分たちの住まい。
そんな未来から逆算した物件選びも、一緒に考えています。
「沖縄に自分の拠点を持ちたい」
「恩納村で物件を探している」
「将来の沖縄移住を考えている」
「移住するまでは民泊・貸別荘として活用したい」
「自分でも使えて、宿泊施設としても運営できる物件を探したい」
「具体的な物件も見ながら相談したい」
そんな段階からでも、どうぞお気軽にご相談ください。
「買ってから困る」のではなく、
「あのとき、きちんと確認しておいてよかった」と思える判断を。
PROGRESS WORKSは、民泊・貸別荘・ヴィラの不動産と運営、その両方の視点からお手伝いしています。


